タヒチの銀座

ライアテア島には小さな商店街がある。歩いても三百メートル位しか無いが、フランスの文化の影響と海のそばにあるからオシャレな感じがして、さしづめ銀座のような雰囲気がある、と言ったら少し大げさになるかも知れないか。私がちょっと歩くと必ず私の知り合いに会うのでなかなか前に進めない。このあと、いつもの海のそばのコーヒーショップに寄って大きなクルーズ帆船を眺めながらコーヒーを友達と飲むのである。東京の銀座には何回か行ったことがあるが、私はタヒチの銀座の方が好きである。このライアテア島は昔、ポリネシア全体の主なる島で王様が住んでいたので儀式があるとタヒチ全島からタヒチアンが集まり、マラエと言う遺跡のある場所で人の首を供えたという伝説があり悪霊が出るとかで島民はあまり近寄らない。この遺跡を守る老人の兄弟タヒチアンが近くに住んでいる。私がタヒチの氣エネルギー、マナと言う言葉を私が使うと、他所から来た奴でタヒチの文化のマナについて話したのは今までおまえが最初の人間だ!と言ってすごく喜びすっかり打ち解けて友人となって私のデモテープを渡してマナ、氣がどれだけの威力があるのか見てもらうことになった。人が触れずに空中に投げられるのを見てこのマラエの守護人たちはどんな想いでいるのだろうか?今年タヒチで海外からの旅行者を受け入れるならばまた訪れる予定だから、また会って感想など聞いてみたいものである。