恩讐を越えて

今現在、私を取り巻く環境は太田氣功整体の講習会を開くことに専念している状況にある。すでに日本では十一月一日に熊本で、十一月八日には千葉で氣功整体講習会が開催される決定がなされている。十二月にはタヒチに於いても、デモを兼ねた将来的に氣功整体講習会を開催する宣伝も兼ねてタヒチアンの患者を集めて氣功を紹介すると同時に治療も行ない、氣功整体の即効性を体感してもらい一局しか無いテレビ局が撮影したビデオを放映することになっている。視聴率が99%くらいで全タヒチアンが観ることになるから良い宣伝になりタヒチアンの整体師がたくさん育成できるのではないかと期待している。このように急速に新しいプロジェクトが立ち上がり、これまでのニセモノや私に対抗する勢力のことなど考えるヒマすら無いのである。今振り返れば何故にあんな人間のゴミのような者たちに私の貴重な時間を盗まれてしまったのだろうか?と後悔しているのである。やはりルールを知っていて破る者には厳罰を与えねばならぬ、という想い、正義感で怒りが込み上がっていたものと思われる。あまりにもひどい行為に我慢がならなかったのであった。しかし、今はそれどころではなくなった。新しい秩序、新しい分野を開拓する、ということに私の全神経を傾けているうちにハエすらたからぬ者たちのことなどどうでもよくなったのである。ウソで虚飾の自分を飾って歩くそんなネコのばばのような人生に幸せが訪れることなど無いからだ。一方の私の人生には幸せがすでに訪れ、私の毎日は楽しく嬉しい笑いの多いものとなっている。タヒチの後にもヨーロッパやオセアニアのオーストラリア、ニュージーランドトンガ王国などの南洋の島々が待っている。夢は大きく果てしない。笑みの溢れる顔で元気いっぱいでスケジュールをこなして行きたい。私の今の気持ちは冒険に向かう若者のようなものである。若者の気力体力に私の歳の経験と知識が加わると鬼に金棒の気持ちである。私だけにしかできないことを前に進めていくには過去の忌まわしい煩わしい出来事に囚われるのは得策では無い。恩讐を越えて顔を前方に向けて前に進むしか行く方向は無い。私の直感は明るい未来が待っているイメージが頭の中に去来しているのである。