人類の行方

人類の関心が宇宙へ向いて、遠く彼方の星まで飛んでその星にある資源を採掘することを考えているような時代であるが、地球の内部、海底にもまだまだ開発の余地があるように私には思われる。氣についても、医学的にまだ分かっていないことばかりである。医療に使える、応用できることがまだいくらでもあるはずである。私の治療経験にこんな女性患者がいた。体重オーバーの老女であって、リューマチ性腰痛で近くのスタンフォード大学医学部のリューマチの世界的権威である医師に不治の宣告を受けたのだ、と言う。来院して私の氣を使った鍼治療を施したら、その初回の治療で歩けないはずが歩き始めできなかった正座をしてしまった。ご主人も一緒であったので、不治の病いが一回で完治したことに夫婦で喜んでいる。ところが、夫婦で日本に里帰りする空港に向かう途中で脳溢血を起こして入院してしまう。翌日退院して私のところに後遺症のカスミ目の治療で再来院した。くも膜下出血の診断を下されたと言う。その日はカスミ目の改善の治療をして帰宅した。その晩に緊急の電話あり、先生、私もう死ぬ!と言って興奮している。事情を聞くと、鼻血が大出血していると言う。話を聞くうちに、私は笑って、たぶん、それは脳内に出血した血が鼻血として出ている可能性があるからどんどん血を出して明日朝に担当の医者へ行って検査してもらいなさい、と言って電話を切った。果たして医者の言うにはこの鼻血は脳内に溜まった血が流れたものであるとの見解であった。医学的にはくも膜下にある血がくも膜を通過することは無い。現実に起きた現象を説明することは難しい。他にも一生のあいだ苦しんだ老女の喘息がたった一週間、私が教えた瞑想を続けたら、喘息は完治してしまった。このようなケースを取り上げて医学的な検証と再現性を研究して医療に活かすべきではないだろうか?人類の目を宇宙から地球、人体にシフトすることが急務ではないかと思う。宇宙ビジネスは儲かるからロケット発射の競争があるのだろうが、健康産業、新薬開発も儲かるものではないだろうか?氣は誰にも何処にもあるから儲からないか?そんなことはないと私は思う。医学的に不治と診断された病いも一生苦しんだ老女の喘息も軽快した事実を謙虚に検証して新たな治療法を開発して人類に役立つ新技術として確立するべきだと思うのである。ロケット発射の費用とは比べようが無いほどの費用で済むはずである。