拳客商売

現代において、拳で身を立てることは難しい。今どき、拳法などを教えて金持ちになろうと考えることは、武士の心を捨てて商売人になると言う愚かな考えで、しかも自分で考案して神道の神様からの啓示があったようなデマカセを言ってウソ八百を並べ立てて社会をだます者が武術の宗家になどなれるはずがない。オモテからウラまで知っている私と神様がそんなことを許す訳がない。頭がチョット狂った者だから、私が氣を使って拳法のチャンピオンにしてやったことを奇貨として、天下を取ったように錯覚してしまったようである。身の程知らずで井の中の蛙のように、オレが、オレがと傲慢にも氣の大家と思っている。情け無い拳客は、今日も肩で風を切ってハダカの王様になっている。