社会は変化する

女性の政治参加が認められて社会進出してから百年であって、黒人の公民権の獲得はほんの五十年前であった。人類、人間はあまりに無力で愚かな存在である。自分の行いで自分の首を絞めている。ゴリラを食べてエボラを蔓延させて、今度はコーモリと蛇を食べてコロナを蔓延させる。地球を守る皮膚とも言えるオゾン層に穴を開けて南半球では皮膚ガンになる危険性がある。空気が汚染されて川と海には魚などが住めない状態になっている。日本では、メダカやトンボ、ホタルはもう見られない。愚かな人間にはコロナのような残酷な警告を与えて社会の変革を迫る。長い目で見れば、コロナは悪いことばかりではない。あまりに過度に行き過ぎた経済活動を世界的に一旦停止させて、人間に反省を迫っているのである。人間と地球の生命が大事か?人間と地球の生命をさしおいて、経済活動、カネが大事か?と聞いているのである。

ゆっくりだけども、歴史と社会は進化を遂げて変化して行く。まだ完全なる社会にはほど遠いが、弱者病者を含んだ全ての人が共生できる社会になるだろう。その時には、自然の中に存在する動物や植物とも共生できる社会になってもらいたい。またホタルやトンボの姿を見る時が来てもらいたい。フォークソングで  Bob Dyman が歌っている。How many years must a man walk down before he calls him a man?と言って 人間は自分を人間と呼ぶにはどれほどの時間がかかるのであろうか?何発の大砲の弾を撃つのだろうか?答えは風の中に流されている!

五十年前の反戦の歌である。仏教で言う縁があるもの全てに感謝する、キリスト教の隣人への愛は同じことを言って完全なる社会を目指しているのではないだろうか?人間である ならば、一木一草に感謝して地球の異常な変化に心を痛めて、動物を可愛がってまわりの人と共生した生き方をする。日本人には日本の自然を守る責任がある。コロナのようなはぐれもの細菌がもう出ないように地球温暖化を止めて自然を取り戻す努力が求められる。そうすれば、自然に世界にありあまる人口を支えるだけの経済活動は許されて安心で安全な地球環境を保てるのではないだろうか?平和で繁栄した社会を作ることができる。