認知症と甘いもの

認知症は改善できる、と言う報告がある。

食事と運動そして記憶力増進トレーニング、などの生活習慣を改善することで、脳の海馬の萎縮がストップして記憶は戻ってくる。正常な日常生活を取り戻した患者がいる。

私のアメリカの家はコンドミニアムで隣には怖いばあさまがいて、食べるものに好き嫌いがあった。コスタリカ出身の小柄な人であったが、この婆さんはアルツハイマー病にかかっていた。ある時から姿を見ることがなかったので年老いたアメリカ人の旦那さんに聞けば、頭の横で人差し指でクルクル回している。クルクルパーと言う動作である。食事の好き嫌いでアルツハイマー病になる。彼女は甘いものに目が無かった。糖分が急激に上昇すると、体内のホルモンのバランスが崩れてアドレナリンが放出されて人を攻撃的にする。旦那さんと話してこの婆さんの行動に納得したのである。私の妻が死んだ後に日本に帰国する時に挨拶に行って玄関のチャイムを鳴らしたら、彼女が出て来て事情を説明していろいろお世話になりました、と言ったら言ったら涙を流して Good neighbour! Good neighbour! と言ったので、治療が功を奏していたかもしれない。甘いものを食べなくなったのかも、と思った。認知症に ならない為には食事に注意して甘いものを遠ざけて適度な運動をする、そして語学習得などで脳を刺激する。私も百歳を超えて生きた師母をお手本にして、百歳を超えて生きることを目標にしている。