腸壁

まるで人体実験の実況放送のようだが、何かの参考になれば幸いである。一日一食にして一週間足らずだが、かなりの成果があがってきている。血圧は驚くほどに下がり薬を飲まずとも正常値になり、痛みは半減して腸壁が剥がれ落ちるのを感じて排泄の回数が増えた。身体はまるで爽やかな風が吹いているように気持ちが良い。頭は冴えて視力が増してものがハッキリ見える。二重アゴになっていた首周りの贅肉は無くなった。予想以上の効果である。これはしない方が間違っている。出っ張って来ていた腹も心なしかへっ込んだように見える。そして不思議にも膝の痛みが半減しているのだ。痛みが無いから歩き易い。症状の全てにおいて好影響を及ぼしているのであった。結局のところ食べ過ぎていたのである。オバマ大統領も、アップルのスtィーブジョブも一日一食だったと聞いている。理性的判断を下すのには心身ともに整えておかねばならない。これほど頭がクリアーになるならば不食であっても彼らの責任を考える時には何も食べなくても良いくらいだろう。外見を見ると二人ともスリムに見える。体重の管理をしていたのだろう。私はいつもリハビリの先生に体重オーバーと指摘されていた。妻を亡くして、日本に帰国してから張り合いを失って、また日本の食べ物が美味しいのでつい食べ過ぎていたようである。腸壁が擦り取られる感覚があるので宿便が取れて体重はすぐに落ちるだろう。あと十キロほど落として一日一食から二食に戻してこの食生活を習慣化させたいと思っている。中国でも少数民族のヤオ族は代々朝食を取らず、百歳を超える老人がほとんどだと言う。ここにも仲間がいる。