不忘初心

ものごとを成就するに必ず心に期するうぶな初心があったはずである。時間が経つにつれ、慣れて来るにつれ、カネに余裕がなくなるにつれて初心は忘れさられて人間はスレて新鮮味を失い、周りに引きずられて理想までも失ってしまう。最初に出会ったこと、その出来事に対する感動を忘れてしまうからである。それはある意味結婚と同じことだろう。浮気は許されない。私は尤氏長寿養生功に出会った時の感動や師母との別れに流していた師母の涙を今でも忘れたことなど無い。その初心と師母から離れて日本に向かう前日の師母との別れの涙は思い出す度に心踊り、感動の涙が出てしまう。これは私が死ぬまで忘れない出来事であろう。この二つを忘れなければ、私の人生を歩み続ける事ができる。私にとって一番意味のあることなのだ。そんな出会いと出来事を絶えず探してもらいたいと思う次第である。