団塊の世代と自立

私は団塊の世代に属する者である。氣功整体講習会を開いてから気づいたことがある。私が診た患者たちは同年代の団塊の世代の高齢者が主であった。団塊の世代の人間たちは長いあいだ社会の荒波に身を晒して頑張って仕事をして来たのであるが、この歳になって病気に犯され上がらない腕や歩けない脚を引きずって私に会いに来ていたのである。私も身体障害者の身ではあるが、動かぬ腕や脚を再び動かす術を知っているので初診初回の一回で患者が動くようになったらその後自宅で行なう自療運動とストレッチを教えて自立への道を示している。私一人で助ける患者の数には限りがある。そこで私が創設した氣功整体をできるだけ多くの人に情報を開示して宝寿会会員となってもらい、私の同胞同志となって患者だけで無く私の道場も助けてもらいたいと思ったので私の下に整体師を養成しようと思ったのである。今のところ反響は大きく病いに悩み苦しむ患者が私の助けを求めて講習会に来てくれている。熊本でも、千葉でも、歩けない患者が再度歩けることになったのである。団塊の世代の人口は多くて認知症問題が将来起きると予想されている。その前に認知症にならないようにせねばならない。食や運動を見直して生活を変える努力することが健康になって長寿となる。長いあいだ働いてせっかく年金をもらう年齢になっても身体が動かない身体では幸せにはなれない。一方で私は身体障害者であるにもかかわらず、一人で飛行機に乗って熊本に行って患者を診たり千葉にも一人で電車に乗って脳梗塞後遺症患者を歩かせたりしている。この違いは一体何であろうか?私の訓練した尤氏氣功がその差を作っていると私は思っている。私が養成しようとしている尤氏氣功整体師が多くの団塊世代を助けて理想的な日本社会を作り上げてもらいたいというのが私の夢である。殺人の武術から生まれた氣功が活人、人を活かす道となり中国の文化から日本の文化となり高齢者を助け守る手段となるのは私にとっては痛快なことなのである。尤氏氣功整体師になって経済的に自立できることも可能である。