盛者必滅諸行無常

超人鉄人と言われた私は道路で膝が崩れてコンクリートの歩道に左膝をしたたかに打ち、次に家の階段から真っ逆さまに落ちて左手首の骨を二本とも粉砕骨折してしまい、身体障害者となってしまった。全てのものは移り変わって強健な身体を作った私も身体障害障害者となり盛者必滅の真理法則を免れない。が、障害を負っても毎日の尤氏の訓練は怠らない。手と脚の障害を除けば私の身体は若者を凌ぐ勢いである。障害者になって六年が経過しているのであるが、医師から手は一生使えない、と言われていたが今では爪を切ることができるようになっている。曲がらなかった膝も九十度に曲がるようになった。尤氏長寿養生功のすごいところは老と病を遅らせることができることである。滅する方向へ進んではいるが、どうもスピードが遅くなっているようである。私の氣が障害を負う前より強く重くなっている。日本人のサイズとは思われぬ巨人の道場生は近ごろの練習ではヒーヒー言いながら大汗を流している。私の進化して行くたびの新しい私の氣を道場生は感じているので私はそのたびに盛者である、と言えよう。盛者はすぐに滅するが尤氏長寿養生功は盛者である期間を長引かせてくれているようである。