空勁の条件

意拳は武術であったから、いつでも何処でも誰にでも、相手を打ちのめすチカラが必要となるが、私の現在講習会でしている氣の交流、空勁は勁の一歩先にある純粋に氣のエネルギーだけで相手をコントロールするチカラを使うので、初心者に対してはとても難しいことである。相手が武術も氣功にしても経験の無い者が大抵のケースである。また、医療従事者であっても氣を感じない者もいて、瞑想もしたことがない者もいる。十年の修行の後に空勁を学ぶシステムが尤氏長寿養生功であるものを、私が伝統を破り、私が新しい世界を作るシステムを作って伝統を刷新するつもりであったのである。十年の修行を省いて空勁をかける為には十年のあいだに氣を養い、育てることを初心者に会って僅かな時間で相手が私の氣を十分に感じなくてはいけない。その為にはたった三分や五分で本人たちの氣を感じた後に私の氣を感じなくてはいけないのだ。この条件をクリアーした者だけが空勁を体験できるのである。サンフランシスコの道場では私より長く訓練していた先輩であっても氣を十分に感じない、ジャンプ震脚できない者がいたのであった。であるから、私と会ってすぐに空勁を体験する者は大変に氣功習得の条件をクリアーしている者と言えよう。私は最初からそんなに氣には敏感では無かったので、空勁の条件を備えた初心者たちが羨ましくてたまらない。氣功習得は私より早く達成するだろう。