正食玄米

アメリカ在住の際は毎日玄米を食べていた。有名ブランド、日本製の圧力炊飯器を買うことができたので白米と同じ柔らかさで炊くことが三十分でできたので大変重宝して健康を保つことができたのであった。日本に帰国してから良い圧力炊飯器が手に入らない。全ての炊飯器で炊くと半煮えである。仕方ないから炊き上がったら、もう一度炊く。それでも半煮えだからもう一度炊く。やっとできた硬い玄米を食べているのであるが、それでも食べないよりはマシでお腹の調子が良く、精神も穏やかに過ごせる。たった一人分なので二回炊いても三十分もかからない。食べる量も一合もない。白米ならしっかり炊けるが、玄米はなかなか美味しく炊けない。独り身だから野菜不足になるからやはり野菜が無くとも玄米を主食にしたいものである。朝の目覚めもスッキリしているし、肌の調子が良い。と言うと中年の女性のように聞こえるが、男でも重要なことで、肌がきめ細かくすべすべになっていることは内蔵の調子のバロメーターになるものである。腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌のエサにもなって善玉菌を増やしてくれることになる。免疫力のある身体となる。大変に重要なことなのである。不思議にも玄米の良質なものがカリフォルニア州では簡単に手に入り、しかも日本の玄米より二分の一か三分の一の値段で売っている。私が患者に玄米食で正食をするように勧めたらいつの間にか全域で玄米を売るようになっていた。今ではアメリカのスーパーマーケットでも売っている。地道な努力で健康的な生活を説くと社会は変わる良い例である。カリフォルニアは良い土地に良い水、太陽が燦々と降り注ぐので世界のどんな野菜植物も生産できるから玄米も簡単に大規模農法で作ることができるのだ。もちろん水田など手間がかかるから陸稲のただタネを撒いて刈り取るだけのおかぼ米である。それでも有機米の無農薬の美味しい米となっている。正食は私が提唱している三種の健康法のひとつである。誰か私の書いたノートを盗み読んだか、私の家から持ち出して日本に持って帰って参考にして本を書いて自分の手柄にしていたようであるが、これは私のオリジナルである。私が居ないと何でも私の受け売りをして自分が老舗の本家本元になろうとする野心たっぷりと私に成り代わろうとするニセモノは小賢しい、英語で言うとSmall Potato である。日本語では雑魚と言う言葉が当てはまる。雑魚はいつまで経っても雑魚で大魚に成長する条件を整えていないから大魚にはならぬものである。正食の他にも正体、正想があり、健康長寿になるには尤氏長寿養生功と共に行なうべきものなのである。硬い玄米でも慣れて来るとかみごたえがあって結構美味しいものである。郷に入っては郷に従え!である。