神のチカラを借りて

当時最高の仏師と言われた快慶は師運慶から託された息子湛慶に言った言葉は、仏のチカラを借りて仏を掘るのである、と言った。私の今の心境は神のチカラを借りて患者を治すのである、と言いたい。人間の活動は神仏のチカラを意識しなくては一流と言われる仕事を成し遂げることはできない。自分がしてやっている、という自意識が強ければ、二流となる。一流の人間は神仏にさせていただいているという謙虚で私心を離れた心境でしているから祈りの行為となって入神のワザが本人たちに降りて来るのではないか?と思われる。不思議にも奇跡を一度経験した後にとても感謝して神社で祈りを奉じるとまた次の奇跡を体験する連続して次々と奇跡的なことが起きているので自分だけのチカラではないことを理解している。神のチカラを信じて武術に、医療に神のチカラを借りて一流のワザ、技術を駆使したいものである。このようにして人間の氣と神のチカラは渾然一体となる。