誇りとプライド

人生を生きるに於いて、誇りを持つことは必要なことである。私は半世紀の長きにわたり、武術武道に携わって来たが武術家と称する者の多くにクソの役にも立たない、誰もが見向きもしない、安っぽいプライドを誇りと勘違いしているのを見て来た。誇りとは、妥協の無い訓練を長年繰り返して自分の稽古量練習量は誰にも負けないと言う自負があって、それを誰もが認める場合にのみ誇りを持つことができるのではないだろうか?ところが、安っぽい“男”を振りかざして感情的にそのくだらないプライドを持ってオトコだろ!と言うような愚行をする武術家が現実にはいて、私は何人も見ている。誇りとはそんな安っぽいものではない!情熱が静かに燃えて、自分のして来たことにウソが無い、大袈裟な表現も無いホンモノの自信のある者にのみ与えられる感じる感覚なのである。ニセモノたちには、プライドとホコリはあっても、誇りは無かった。