White Supremacy

白人優位主義の有色人種への差別が、黒人に対する警察の殺人事件を契機に少しずつ白人たちの間でも問題視されるようになっている。植民地政策によって巨万の富を築いたイギリスで産業革命が始まり奴隷商人が生まれて大量の黒人がアメリカに投入されて綿花の収穫に使われた頃からアメリカでの黒人蔑視が始まり、改善されたのは1960年代のキング牧師らの公民権運動の後だった。私がアメリカに在住した時にも警察官による黒人への暴行事件はたびたびあったが今回の首への圧迫による殺人は違法なものである。根深い人種間に起こる無知と恐怖が原因の仕業である。激しいデモが世界中で起こっているけれども、これで終わることは無いだろう。これがスタートであって、その後差別の心が消え去るまで何年も何十年もかかるだろう。利己主義や嫉妬の心を我々の心から消すような作業である。移民によって人口増加を図るアメリカでは法律によって取り締まるしか方法はない。産業革命によって潤った白人たちがカネを手に入れて人種間に経済格差ができた。私の経験でも白人たちは東洋人が彼らの下にある時には同情的で優しい言葉をかけて来るが、一旦同じ経済力やそれ以上になるといっぺんに態度が変わってかける言葉もキツくなる。どうも有色人種には経済的に成功しては欲しくないようだ。白人たちの国だから当たり前ではあるが、移民政策上、有色人種も受け入れる必要がある。彼らにとってもご先祖さまは移民であった。日系人の一世たちは日本人排斥の差別に耐えて日系人の社会進出の礎となった。一方でドイツ系移民は排斥運動の被害には遭っていない。これも肌の色の違いのせいではないだろうか?植民地主義が崩壊したように今のグローバル化した時代においてWhite Supremacy,白人優位主義は消え去る運命にある。