カネと夢

以前に、自分には夢があります!と言ったオトコがいたが、実は私からカネを引き出させる口実だった。夢を果たす為にはカネは必要ではあるが、人間の心を失ってはカネを持つ意味があるとは思えない。これでは夢以前にカネが優先されて夢の一言は手段になるではないか?自分で勝手に道場を開けて仲間を裏切ってケツをまくって抜け出て行った者たちも小金を稼ぐ為に夢の前にカネを優先して売名で自己の欲を満足させようとしていたのであった。情けの無い人間たちである。一人はカネの不祥事を起こし、一人はヤクザまがいに誠意を見せろ!と言う。オトコはオンナのようであり、オンナはオトコのようであった。私には一体、せっかく五十年振りで帰って来た日本がどうやってこんなに人の心がこれだけ変わってしまったのか訳が分からない。夢に正義や正当性を失くしてしまえば、自己の欲が勝れば、カネや売名が目的になってホームページに掲載してある言葉に揺らぐ自分の心が露呈する。人の心には響かない。単なる技術だけの継承では無いのである。自分が何者であるか公表せずに、何の中国武術を習ったのか言いもせずに何を教えようとしているのであろうか?誰を騙してバカにしようとしているのであろうか?目的はやはりカネであるから、いろいろ知られてはマズいのである。カネだけ握ってまたトンズラせねばならない。ニセモノは忙しいのである。ハンガーのような肩を持って緊張の解けないオンナはますます緊張して夜も寝ることができないのではなかろうか?両者ともに、早くニセモノ団体を解散すればもっと氣が楽になるだろうに、、、。誰も気にも止めない自分のプライドがあるからそれもできない。元に戻れない地獄の日々である。いまさら他人や生徒たちには本当のことは言えるはずもない。気が楽になれない。バカで哀れなオトコとオンナである。が、私には同情する気持ちはさらさら無い。彼らが好んで選んだ選択した道である。せいぜい自分たちのはかない夢を達成してもらいたい。