頸椎後縦靱帯骨化症

ひとつ劇的で奇跡的な治療効果のあった治療例を紹介しよう。私の数ある治療実績の中でも一番と言える事例である。私はこの国指定の難病のついては何も知らなかった。この病名は初めて聞いたものである。しかし、東洋医学に於いては病名はあまり問題とはならない。証といって身体の状態が虚実のいづれであるかなど別の角度で診断するので病名は参考にするだけである。どんな症状であるかを聞きその症状の速やかな回復に専念する治療となる。腕が挙がらず、歩くのがぎこちない、症状に対して耳のツボに置鍼してすぐに歩って様子を見てください、と言うとスタスタと何事もなかったように歩いている。私より本人が驚いていた。会ってから五分と経っていない。腕のことは忘れていたが、思い出して治療するといっぺんに挙がらないはずの腕は挙がっていた。初回の初診で愁訴は解消した。翌日熊本の珍しい神社で参拝しようということになって、良くなった患者も同行することになった。神社は山の上にある。百段もある階段を歩けなかった患者が私の手を引いて山を登ったのである。私は感動してただ嬉しかった。このように氣を養成して治療に必要な知識とワザを学ぶと誰にもこんな奇跡を起こせるのである。来月十月に九州にて氣功整体講習会が開催される。