覇権主義と武士道主義

中国とアメリカの覇権主義同士が衝突して世界に緊張感が増して来ている昨今ではあるが、いつものように日本の立ち位置は何処に持って行くのかが問題となるだろう。そんな中では温故知新の考え方で日本の歴史や伝統によって作られた金字塔である、武士道精神に目を向けてもらいたいと思う。日本は自主独立国であるから自国の考えと伝統文化から生まれた思想哲学を自国の生きる道に活かしてもらいたい。覇権主義大航海時代以来イギリス、スペインなどによって覇権を奪い合い産業革命後にはアメリカが世界最強の経済大国となって覇権はアメリカが握ったことは歴史を見ても明白だ。中国は唐代以来、拡張政策は元帝国にも受け継がれてヨーロッパ侵略を成し遂げその拡張と侵略は今でも変わらない中国の遺伝子に組み込まれているかの印象を受ける。何でも一番になりたいアメリカと中国が世界の中心と思う中国の狭間の日本の国は覇権主義には加担せず、人道に基づく日本独自の武士道精神を発展させて世界の潮流の中で誰にも知られて理解されている武士道精神を覇権主義に対して武士道主義を日本の国是として日本の歩むべき道としてもらいたい。戦争中にイギリス戦艦が日本軍によって沈められた際に戦闘中にも関わらず、日本の駆逐艦によって四百人を越える全員が助けられて生き残った将校の一人が政治家になり、その後体験談を本に書き日本軍の艦長に救われた命を感謝している。復讐心に燃えるイギリス人の世論を抑える結果となった。武士道精神を行為で現す武士道主義には人道主義と同じく人種国境を超えて人の心の琴線に訴えるものがある。私はこの武士道主義こそが日本を救う見えないチカラとなり得る日本独自の伝統の思想哲学である、と考えるものである。