ケンカと武術武道

時折、武術武道をするとケンカに使えてケンカに強くなる、と誤解をする者たちがいる。これは私の経験から言っても間違いである。ケンカと言うものは意見が合わずに暴力、力で決着をつけることなので、言いようによっては、戦争の時の一対一の戦闘のようなもので究極には殺し合いとなる。日本ではケンカになっても殺し合いになるところまで行き着くことが無いだろうが、アメリカでは、ケンカともなれば、身体の大きい者もいて拳銃が人口以上に多いので理性を失うほどに怒りが頭に昇れば拳銃を持ち出して来る時もある。だからアメリカでは極力ケンカをせぬ方が良い。私の勁空勁をテレビで見て、ケンカや試合で使えるとか使えないと言って2チャンネルと言うサイトでワイワイ騒いでいたけれども、本当のケンカも本当のホンモノの武術もしたことも無い者たちの口ゲンカであった。ケンカは氣が狂った者が勝つ。なぜなら、究極は相手を殺すことなのであるから手段はどうでも良いのである。拳銃が無ければ、ナイフ、ナイフが無ければ、棒切れでもビールビンでも何でも良い。素手や脚などは使う暇がない。素手でケンカすることを自慢する者もいるが、上には上がいる。ケンカは慣れが一番だ。ケンカ慣れした者が大抵は勝つ。口達者な者たちがワイワイ騒いでいるうちが平和で、その中で一番二番を争っているうちが花である。尤氏意拳がそうだった。