理想の体型

体型には西洋型の上半身に筋肉がついて脚は長くてほっそりした、よく映画に出てきてカッコイイスタイルの西洋型タイプと東洋系の良く古代の壁に残る、氣功をする絵に出てくる、腹がでっぷりとして下半身は体幹があるいわゆる上虗下実と言われる下半身のチカラが上半身に伝わる体型のタイプの二種類がある。どちらが良いかと言う問題ではなくどちらが効率の良い体型か?と言うことなのである。しっかり体幹の出来上がった下半身のチカラを上半身に伝わる為には上半身がリラックスして下半身のチカラを腕と手に早く伝えることが大切である。西洋人には西洋人の都合の良い体型があり、東洋人には東洋人の体質に適した体型がある。例えば私は身体小さく、脚は短いので、尤氏長寿養生功を訓練するには脚が短い方が訓練には適しているのである。こんな私が尤氏を訓練すれば、自然に上虚下実となっていた。このことに気づいたのは、実は私では無い。回りの何も知らない人に言われた一言である。太田さん、何かウエイトトレーニングをしてるんでしょう?と言うコメントだった。その時に初めて私がして来た訓練は下半身だけ鍛えることなのである、と気づいてウエイトトレーニングをしてみると上半身には何の筋肉も一切ついてはいなかった。そして肩はなで肩でユルユルであった。腕だけでは何十キロも上げられず、脚では何百キロでも持ち上げられる。そして海外で巨人のような男に私の肩を押させてもビクともしない。先輩とやり合っても、私が勝つことも多くなっていた。こういう事実からその背景にあることが見えて来た。今では一つ一つの練習の背景に何の為の訓練であるか説明できるようになった。上虚下実は東洋人の武術をする上で最も重要な理想の体型である。