貧しいが貧困では無い日本人

今まで日本を訪れた外国人が日本人を見て残した記述がある。遠くは戦国時代のフランシスコザビエル、近くでは幕末のシーボルト、現代においては外国からの観光客、今の時代では貧しい日本人はそんなに存在しないだろうが、私の幼少の頃は戦後少し経った頃であったせいもあり、私の家を含めて貧しい人たちはたくさんいたように思う。以前昔の日本を訪れた外国人の共通した日本人観は、ほとんど全員が貧しいが、心は貧困では無く、卑屈でも無い。ザビエルは貧しい日本人はヨーロッパのどんな貴族であっても日本人の立ち居振る舞いにかなう者はいない、とまで言っている。しかるに、今の日本人にこの言葉は通用するであろうか?人を羨み、ウソまでついてカネを奪って、人のものに手をつけてカネになるならどんなことでもする。こんな者が日本に住んでいるのを私は知っている。こんな者たちは日本人では無い!恥を知ってもらいたい。アメリカで四十五年間の在米生活の後に帰国した私の目は外国人のそれと同じである。外国人の目で日本人の姿を見ているのである。良いとこも悪いことも見るが、悪い方が目につくのである。コロナの影響で日本に貧しい日本人が増えるかも知れないが、昔の日本人のように外国人を圧倒する日本人の徳性を発揮してもらいたいものである。私の氣功道場を尻をからげて出て行った者たちは問題外の外の日本人である。