和魂漢才

明治期以来、欧米列強のアジア支配を跳ね返す唯一の手段として富国強兵を貫き日本の独立を守るためにも欧米の技術知恵に追いつく為に和魂洋才をスローガンにこれまで日本は歩んで来た。然るに、第二次世界大戦後、アジア各国は長年の西洋植民地支配から脱して独立を遂げた国は多い。別に恩を着せようと言うものではないが、和魂洋才で培った国力の全てを消費して戦争で全てを失った日本は経済的に再生したのであるが、その西洋文明はベトナム戦争アメリカが敗退して以降、行き詰まりを見せている。日本人は外国の文化を取り入れて工夫して日本独自の新しい文化を作り出すことが得意な民族である。西洋文明がチカラを失った現在ではアジア中国の勢力が強まって当然である。私が尤氏長寿養生功に出会ったのはそんな時代である。ニクソンが突然中国を訪問してから鍼灸の薬や手術に頼らぬ医療があることに気付いたアメリカは鍼灸中国医学をライセンス化して保険適用とする時間は早かった。今ではアメリカ全州に鍼灸師はどの町にもいる。これからの日本はせめて中国医学だけでも日本の医学に取り入れて中国の技術と知恵を活用する時に来ていると思う。私が中医のライセンス取得の年に鍼灸大学では教えてくれない氣の概念と応用を当時唯一の、意拳の生き残りの師母から教わり、氣の養成に成功した私は鍼灸の治療に氣を応用したので他の鍼灸師とは全く違う次元の結果を出していた。一時は武術界と氣功界に一石を投じて氣功の世界を底上げしたのであるが、コロナウイルスでは無いが、第二波として医療の分野に一石を投じたいものである。私がデイケアに行って受けたリハビリは完治させる為では無く、死ぬまで、日常生活においてあまり支障なく過ごすことができるようになるというものであった。こんなことでは私は満足出来ない。私の治療はあくまで完治を目指すものだった。長年苦しんだ病いはたった一度の初回の治療で完治した患者もとても多かったのである。中国の技術と知恵の勝利である。今の私が一番得意とすることは氣を駆使して武術と医療に応用することである。これこそが私の天職であり、天から与えられた使命である。残りの人生をこのこと、特に医療の分野で私のチカラを試してみたい。東洋医学の理論を基に鍼灸、整体の世界で漢才の知恵と技術で温故知新の新しい治療法を確立した。太田氣功整体は日本の整体、鍼灸の世界を革新するだろう。習うことができなかった氣の概念と技術を学び、多くの患者も救うことができるのである。太田氣功学校に組み入れて組織化したいと思う次第である。どうか私の意を汲んで私と一緒にこの流れを日本と世界に拡めてもらいたい。全ての医療従事者は事務局へ連絡していただきたい。