老人と血圧

私は血液が固まりやすい体質で血圧が高く、二度ほど死ぬような病氣をして入院したことがあり、当然ICU、集中治療室に入った訳だが、他の患者は皆亡くなって私一人が生き残り生還したのであった。もちろんそんな後には血圧の薬と血栓を溶かし血液をサラサラにする薬を飲まねばならない。一週間ほど前に鏡を見てアゴが二重になっているのを見て、太り過ぎている!と思って三食を二食にしたらとても気持ち良くすぐに二重アゴは消えて血圧が120/80以下となった。これは面白い!と思って二食を抜いて一食にしたら、腸壁が剥がれ落ちるような感覚を覚えて排便が逆に増えている。アメリカで以前不食までしていたので懐かしくなって一食を守って10日ほど経っている。時折110/65ほどになったり90/55 になったり低血圧になっているのではないか?と心配になるが、別に倒れたりすることはないからこの気持ち良さをキープする為に二週目を迎えている。私は古希を過ぎた老人であるが、普通なら高齢になれば血圧が人並み以上に高くて当たり前であるし病氣をして入院した後には死ぬまで血圧降下剤を飲まねばならないのであるが、食事を減らしただけで血圧が正常値以下となったのは、私にはピッタリ合った療法なのであろう。私が提唱している食、体、想、の三つのうちのひとつがバランスが崩れた時に病氣になる、というのが私の説で治療もこの三つのバランスを正常に戻せば病氣も治り健常体になる、という考えである。また私を実験台にして食を薬にして私の身体を健常体に戻そうとしている。一食であっても食が足りないとも思わない。精神的に満足している状態であってさらに幸せを感じているこの頃である。老人となっても三十代の体型とその時の血圧以下に正常値を保つ努力をしているのである。