瞑想の極意

瞑想を教えている者が良く無心になれ!とか己れとの対話をせよ!と言って自分でも出来ない抽象的なことを初心者に言って人を惑わす者がいると思われる。瞑想はそんな小難しいものではない。私が講習会で初対面の参加者に言うことを紹介しよう。瞑想の極意、秘訣はもっと簡単、シンプルなものである。瞑想は身体をリラックスさせる手段として用いられる。瞑想もしたことが無い者に無心になれ!とは無理な注文である。禅寺に行って参禅する時などとても緊張してリラックスすることなどは出来ないだろう。そこで、私は集中とリラックスが同時に出来る方法がある、と言ってリラックス出来る呼吸法があるのでそれを教えますと言って注射を打たれる時に何と言われるか?と聞く。息を吸え!とは言われないでしょ、と。息を吐くと筋肉がリラックスする。身体の頭のてっぺんから足のつま先までリラックスする出来る方法は息を吐くことである。もちろん吐いてばかりではいられない。吐いて、吐いて、吐いて、もっと吐いて、ここまで吐くと身体は吸うことを要求して自然に吸ってしまう。だから、チョット吸って、出来るだけ長く吐く。その呼吸だけに集中する。そうすることにより、身体はドンドンリラックスする。他には何も考えずに呼吸だけに集中する、とその他には考える余裕などはない。瞑想の極意は呼吸、特に吐くことである。身体の中に溜まっている老廃物や毒素を排出するイメージして行なう。身体は温まり、クレンジングされる。瞑想が終わった時にはまるで別人になってリフレッシュしている感覚があるはずだ。何も哲学的なことを考える必要も無い。ただリラックスするだけ、呼吸に集中してリラックスする。これこそが重要な極意なのである。真理とはいつもシンプル簡素なものである。