新次元❷

回復して来ている左脚に鍼を打つ。膝の正面にある膝眼と言うツボで膝の痛みに良く効くツボである。通常膝蓋骨の大きな間に打つから打つ際に痛みは無い。が、六年のあいだ痛みと痺れのあった左脚の膝眼はとても敏感になっており、二つあるうちの外側の膝眼に鍼を打つと激痛が走る。こう言った理由で私が私自身に打つ鍼は嫌いである。打ち終わった後に氣を流して氣が経絡を流れるようにする。今、二十分ほど経って鍼を抜こうとしている。抜いて見ると痛みと硬さが半減している。これを毎日のように繰り返して行く。以前は痛みと痺れが強くて鍼は打てない。今は痛みと痺れが八割以上消えているので楽に鍼を打てる。このあとにリハビリを行なって筋肉の柔軟性と筋力をつけるのである。鍼を抜いた膝は痛みが消えて柔軟性が増しベッドからの立ち上がりは楽で左脚にチカラを入れて踏ん張りが効く。左脚の大腿四頭筋がグッと膨らむ。こうして弱っていた太ももの筋肉が大きくなって行く。立っては座り、立っては座る訓練を一日中行なう。右脚と同じ太さにならないとバランスが取れず、立って勁空勁はできない。立っていてもバランスを崩してしまう。相手が押してくるから危険なのだ。さあ、今からストレッチの後には筋力トレーニングをせねばならない。