仏師快慶と湛慶

仏師快慶の師運慶は自分の死に当たって、息子である湛慶を快慶に託したのであった。当時鎌倉時代の仏師はさまざまな技術を駆使して彫刻で大きな仏や仁王を彫っていた。西洋のミケランジェロ等の彫刻家に比べても勝るとも劣らぬ日本が誇る大芸術家である。湛慶の行く末を託された快慶は湛慶に向かって放った言葉は、「仏のチカラを借りて仏を作るのだ!」と言うものであった。五百年前の鎌倉時代に生きた仏師たちの心境は現代の私に受け継がれて、私の心境は「神のチカラを借りて患者を治すのだ!」と言うものになっている。人間のチカラや知恵だけでは限りがある。絶対的な存在のチカラ、エネルギーに祈りを込めて人間のギリギリまでの能力を超える何かのチカラを欲しくなって当然である。何かの道を追究して最高峰に至らんとすれば、人間のチカラを超えたいと願うのは今でも昔でも変わることは無い。入神のワザである。誰もマネできないレベルに到達することが芸術の理想である。幸いにして尤氏長寿養生功チベット密教の瞑想が修行の大半を占めるので、目的が宇宙のエネルギーと混然一体となるから神のエネルギー、チカラを借りると言う意識は自然に生まれてくる。鎌倉時代の日本人に与えた仏教の影響は当時の日本人の人生を変えるほどのチカラを持っていた。奇跡的な体験をした私の治療も奇跡的なものとなって私自身のケガの急速な回復を遂げている。またオンラインで治療も奇跡的な結果を生むようになっている。生意気なようだが、快慶が現代に生きていたならば、私と快慶の会話はどんなものか想像するだけで、鳥肌が立ってくる。