負荷

筋肉を強く大きくすると新陳代謝が良くなり体内の糖分を消費して太り難くなる。また筋肉量が高齢になっても減らないと長寿になる。その為には毎日脚腰に負荷をかけて最大の筋肉がある下半身の筋肉を鍛えて置く必要がある。今で言う体幹レーニングと言われる筋力トレーニングが巷では流行っているが、尤氏長寿養生功では毎日当たり前のように行なっていた。私はいわゆるウエイトトレーニングは一度もしたことなど無かったが、競輪選手並みの脚の筋肉を作っていた。自転車も漕がないし、ウエイトも挙げたことは無い。ユックリした基礎訓練とジャンプ震脚を毎日繰り返していた。相撲の四股を踏むと力士は強くなる、と言われるが、一回や二回では強くならない。何日も何カ月も何年も同じ動作を繰り返し四股を踏むチカラを強くして行く。いつの間にか体幹は鍛えられ、押されても、押されてもビクともしない脚腰を作ることになる。尤氏長寿養生功も同じ訓練法を行なっている。私は他の先輩や同輩がしている動作に自分の工夫を加えてどのようにしたら脚腰に最大の負荷をかけられるか研究して考えられる最大の負荷をかけて鍛えた筋肉はパンパンになって正座することもできなくなった。そして古いズボンは小さく履けなくなってベルトをしないゴム紐のパンツを履くようになった。一年中そんな格好で、以前テレビ番組に招待されて飛行機のビジネスクラスに普通のジャージで乗り込むと驚かれたものであった。鍛えられた脚腰で歩道を歩くと、不思議なことに歩くとドシン、ドシンと音がして足裏の感覚は明らかに地面の中に潜っているのである。そして私より大きな白人と押し比べをしても私はビクともしなくなっていた。特に脚腰の筋肉の大腿四等筋は乗馬ズボンのようになっていた。それほどに脚腰を鍛えると勁空勁ができるようになる。